連続固有値関数の規格化とFourier変換
勝義 山崎, Katsuyoshi Yamasaki
Abstract
量子力学に登場する波動関数(や固有関数)を物理的に正しい形にするためには,関数の大きさの2乗の空間全体での総和(積分値)が1に等しくなるように規格化を行う必要がある。系の存在確率(あるいは出現確率)の総和が1であるという原則を満たすための作業であるが,必ずしも1に規格化できない場合がある。たとえば,運動量pをもち,x方向に進行する平面波を表す固有関数(x)=Aexp(2πipx/h)を規格化しようとすると,波動関数の大きさの2乗の積分値が∞になってしまい規格化定数Aの大きさを決めることができない。本書は,1に規格化することができない連続固有値をもつ固有(波動)関数の規格化を理解し,位置と運動量の不確定性関係をFourier変換の関係として理解するために書かれたmonographである。