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ゲージ対称性を持つスピングラス模型の研究(修士論文(2004年度))

Satoshi Morita

Published Oct 20, 2005• 0 citations
OpenAlex

Abstract

ゲージ対称性を持つスピングラス模型において幾つかの厳密な結果を証明する.まず2つの量子スピングラス,横磁場Ising模型と量子ゲージグラスにゲージ理論を拡張し,相関不等式を導出する.この不等式より強磁性相の存在領域が制限される.またゲージ不変な物理量に対する恒等式を証明する.これらの結果は,Schrodinger方程式に従う時間発展を考える限り,任意の時間で成立する.さらに,相互作用が平均が0でないGauss分布に従うIsingスピングラスにおいてGriffiths不等式を証明する.この不等式は,相図のある曲線(西森ライン)に沿って相関関数が非負かつ単調であることを意味している.この不等式を利用して,自由エネルギーや相関関数の熱力学的極限の存在を証明し,種々の格子での多重臨界点の位置を議論する.

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多次元振動分光スペクトルによる散逸性量子トンネル過程の理論的解析(修士論文(2004年度))

Akihito Ishizaki

散逸の影響を受ける量子トンネル過程は、物理学から化学そして生命現象に至るまで多くの分野において重要な役割を果たしており、これまでにも精力的に調べられてきた。しかし、その理論的取扱いや実験的観測の難しさが、多くの興味ある問題の解決を困難なものにしている。本研究では、有色ノイズを生む調和振動子熱浴と結合した1次元対称二連井戸ポテンシァル系を考察する。この系は、分光学的にも興味が持たれている凝縮相中のプロトン移動異性化反応を記述するモデルである。系と熱浴の相互作用としては、散逸(縦緩和と横緩和)を引き起こす従来の線形-線形結合だけでなく、周波数揺動による純粋位相緩和を誘起する非線形-線形結合をも考慮する。このような系に対して、久保の確率過程的Liouville方程式を拡張したGauss-Markov量子Fokker-Planck方程式を解き、双極子μ(Q^^^)の四体相関関数で定義される二次元赤外シグナルを計算した。その結果、入射レーザーパルスの位相整合条件で決まる特定の方向で観測される二次元赤外シグナルの非対角ピークから、トンネル分裂準位間の熱的励起・緩和過程が分離されて観測できることが示される。トンネル分裂準位という真に量子的な系に対する凝縮相の散逸効果を視覚的に捕らえることができるのである。また、従来の実験技術では測定が困難であった凝縮相中のプロトン移動反応の速度定数が、二次元赤外スペクトルからは簡単に評価できる可能性が示される。多次元振動分光法は、凝縮相化学反応の速度定数を測定する新しい技術であると言えよう。

Bussei Kenkyu•Nov 20, 2005•0 citations

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知幸 山本

この研究で扱うような原子・分子の古典モデルの歴史は1920年代にまで遡る。その発端は、Bohrの水素原子のモデルでは成立した量子古典対応がヘリウムでは成立しないことだった。量子論の前夜の事件であるが、それは今なお未解決の部分を多く含む問題なのである。量子と古典の間の深い溝は、その両者が異質なものであるということである。しかし、同じ自然に対する複数の記述方法である以上、それらの適用範囲が広がるにつれ交錯する分野が現われるのは必然である。その領域においては、何らかの橋渡しが出来ていなければならない。だがそれはそれぞれに関する深い知識がなければ構築できない類のものである。量子カオスという研究分野はおもにその橋渡しを追求するが、この研究はむしろ古典系側の基盤を探るものである。古典系に話を限っても、ヘリウム原子ですら三体問題であり、カオス的な性質を持つハミルトン系(保存力学系)である。運動を決定する積分が足りないために、系の運動を統一的に記述することは未だなされていない。ハミルトン系の相空間の構造は非常に複雑であるので、高い解像度で観察する必要がある。つまり、これらの系における困難とは、広大な初期条件空間をくまなく探索しなければならないということなのである。そうしてはじめて量子系との対応を議論できるようになる。そのような作業の結果としてこの研究で見出されたことは、1)カオス的な軌道は全て原子から無限遠へ飛び出す(イオン化を起こす)、2)相空間には非自明なトーラスが埋め込まれている、3)カオスとトーラスの織りなす非常に複雑な構造が見出されたことである。また、それらを応用して原子や分子の古典力学的な表現を探求している。原子や分子のモデルを、クーロン力によって相互作用する独立した粒子のシステムとして扱う場合、ほとんど単純化をせずに相空間を広汎に調べた研究というものはあまり例がない。そして、その結果として幾つか重要と思われる知見が得られている。単純化したモデルにおいて量子古典対応を研究した例は非常に多いが、それでだけでは量子古典対応などの問題の未解決な点をあらわにすることは出来ないのではないかと考えられる。なお、この論文内での約束事は次の通りである。1)軌道の初期条件で、とくに記していない変数はその配置で決まっているか、そうでなければ0である。2)先に刊行されている論文[1]との用語の統一を図るため、トーラスの名称などはとくに英語で記した。3)物性研究版では、本文と図の一部が省略されている。

Bussei Kenkyu•Jul 20, 1994•0 citations

ボース凝縮系におけるトンネル現象(修士論文(2004年度))

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•Oct 20, 2005•0 citations

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電子状態の新規計算方法として,虚時間発展演算子の行列表現を用いた行列積解法を試みた。理論的な基礎とした基底量子モンテカルロ法では,格子分割後の空間に配置した基底関数を用いて虚時間発展の演算子の行列表現を求める。この虚時間発展の行列表現に対し,本研究ではモンテカルロ法を用いず,直接的に行列積を繰り返し実施するという手法で電子状態を求める計算を行った。2 電子のモデル系についての計算を実施し,一重項と三重項に対応する結果が得られた。また,2 電子波動関数と,それを積分した1 電子分布関数を求めたところ,いずれも節面を持つ波動関数の構造を表現することができた。

•Mar 15, 2020•0 citations

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