CVRPに対する量子アニーリング方式の決定変数削減
Akiyoshi Wakatani
Abstract
量子コンピューティングの方式のひとつとして量子アニーリング方式が注目され, 組合せ最適化問題へ実用的な利用が進んでいる, 量子アニーリングはイジングモデル上のスピングラス問題を 解くものであるが, 昨今は, その手法を起源としたデジタルマシンも多く考案され, 本稿で用いたGPUベースのFixstars Amplify Annealing Engineもその一つである. 本稿では, 組合せ最適化問題の一つである容量制約つき運搬経路問題に対して, 最適解探索に用いる決定変数を削減するための2個の手法で実装し, 性能を評価した. ルート数を考慮して決定変数を削減する場合に, 決定変数の一部の値を固定化して削減する方法と決定変数の生成自体を削減する方法を評価し, 前者の方法は決定変数削減による高速化の効果は限定的であるが, 後者の方法は, 訪問都市数に依存するものの,概ね2倍程度の高速化が達成できた.