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量子3体系・4体系精密計算コードのライブラリ開発と応用研究 : そのIII : VPP5000とeServer-p5の計算時間比較

正康 上村, M. Kamimura

Published Sep 1, 2006• 0 citations
Publisher

Abstract

報告書そのI[1]で述べたように、九州大学原子核理論グループでは、1996年以来、九州大学情報基盤センターのライブラリ開発の一環として、量子論的3体系・4体系の束縛状態の精密計算コードを作成し、登録してきた。また、それらを利用し発展させて、原子核、ハイパー核、クオーク系、エキゾティック原子分子など各種の応用研究を行って来た。今回の無料キャンペーン期間には、筆者等は、新たな応用研究として、反水素-水素反応の4体計算に取り掛かり、準備的研究を行った。この研究は、科研費特定領域研究「反陽子を用いた反物質科学」の一翼を担うものであり、将来、反水素の 実用的大量生成が可能になったとき('’物理学実験的な意味”での大量生成は既に 可能になった)に備えて、反水素と貯蔵容器との間の消滅反応、基本的には反水素—水素反応H^-+H→(p^-p)NL+(e^ーe^+)1sの確率を、P^-(反陽子)、P(陽子)、e^一(電子)、e^+(陽電子)の量子力学的4体問題として梢密計算することが主目的である。今回は、準備的な研究として、複素レンジガウス関数[2,3]を用いて、反陽子ー陽子(即)原子、つまりprotonium、の高励起状態(主量子数N=25程度の高振動状態)の波動関数の精密な記述を検討し、満足な成果を得た。しかし、この報告書では、その成果の説明は割愛し、この準備的研究のもう1つの目的であった「VPP5000とeServer-p5の計算時間比較」について、報告する。我々の3体系・4体系計算は、ベクトル機に非常に適しているので、すべてVPP5000およびVPP700、VP200等の先行ベクトル機を用いて行われてきた。しかし、九大情報基盤センターのVPP5000は今年末には、次期計算機と置き換えられるので、今後のことを考え、VPP5000からスカラー並列機への乗り替えを検討する必要に迫られている。今回の無料キャンペーンでVPP5000とeServer-p5の双方が使えるので、期間中に、従来のVPP用のプログラムをeServer-p5用に書き換えること、および2つの計算機の計算時間を比較することにも力を注いだ次第である。

DOI
10.15017/1467674

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