Master equation of the Lindblad form based on amicroscopic Hamiltonian through stochastic limit approximation -For rapidly decaying systems -Accardi et al. の確率極限近似 (stochastic limit approximation)
[7,8] は, 全体系から散逸ダイナ ミクスを引き出す有力な手法である.それが扱うのは, 次のような全体系 Hamiltonian である:
Htot=HS+λV+HB .(1) 例えぼ, 電磁場
HB 中の原子
Hs を考えよ.量子光学においてしぼしば興味のある状況である. そ の場合, 電磁相互作用
λV は十分弱く
(λ≪1) , 摂動計算は十分に良い近似を与えるであろう. 確 率極限近似は, 同時に時間の粗視化
t↦τ=λ2t を行い, 弱結合極限 (weak coupling limit) $\lambdaarrow 0$ (
τ 固定) によって摂動の最低次の寄与を抽出することで, 最小限ではあるが十分に興味深い散逸ダ イナミクスを導く方法である [9-11].しかしながら, Hamiltonian (1) {?}こ確率極限近似を適用して導かれるダイナミクスは, 少々状況 が限定されている.一般に, 緩和定数
γ に対する相互作用の最低次の寄与は
λ2 に比例し, 注目系
Hs の特徴的振動数
Ω に比べて
γ<<Ω .すなわち, 弱い散逸 (
WD :Weak Damping) が導かれる のである.量子光学はこの状況にあたる.これに比べて緩和が速い
γ∼Ω という状況 (
RD :Rapid Decay) を導こうと思ったら, 別の扱いが必要なのである.また,
RD の取り扱いは,
WD に比べ て少々注意を要することが指摘されている
[2,12] .
WD においては通常 Lindblad 型マスター方程 式 [13] が導かれている
[2,6] -方で,
RD の状況において導出されるマスタ -方程式は, しぼしぼ Lindblad 型でないのである.そのため,
RD のマスター方程式はしぼしぼ, 確率の正値性が保証さ れないという困難を伴うことになる
[2,12] .1