分化理論による量子現象の統一的解釈量子場から測定までを結ぶ基礎的解釈枠組み
昌続 新関
Abstract
本稿は、量子場、波動性と粒子性、重ね合わせ、量子確率、測定、量子トンネル、量子もつれ、不確定性原理、スピン、粒子の生成と消滅、真空を、分化理論の観点から統一的に読み直すための基礎的解釈枠組みを提示する。本稿における分化とは、複数の可能性を含む状態から、相互作用を通して区別可能な状態または関係が成立し、その区別が物理的記録として保持されることを指す。量子を場の励起、重ね合わせを複数の分化可能性が保持された状態、測定を区別可能な記録が成立する過程として解釈する。ただし、本枠組みは量子力学の数学的形式を置き換えるものではなく、独立した予測を行う完成した物理理論でもない。ボルン則、スピン、質量、結合定数、色荷および世代構造の数理的導出が未解決であることを明示する。キーワード 分化理論、量子場、重ね合わせ、測定、量子もつれ、量子基礎論