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駆動電流変調によるRamsey-CPT共鳴のライトシフト特性

ダイスケ ハラグチ, 大輔 原口

Published Mar 25, 2019• 0 citations
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Abstract

Coherent Population Trapping (CPT) 共鳴を利用した原子時計は、小型 ・低消費電力動作でありながら水晶振動子よりも高い周波数安定度を持ち、次世代の小型周波数基準として注目されている。周波数安定度を大幅に改善させる方法の一つに、レーザ光をパルス化し、 Ramsey CPT 共鳴を観測するパルス励起法がある。パルス励起法では共鳴線幅・コントラストの改善により短期安定度特性が向上するだけでなく、ライトシフト(レーザ光強度の変動による中心周波数のシフト)を抑制することから、長期安定度特性の改善も可能である。しかし、レーザ光のパルス化に音響光学変調装置 (AOM) を必要とすることから、超小型原子時計 (Chip Scale Atomic Clock; CSAC) への適用は困難とされてきた。本研究室では、レーザ光源である VCSEL の駆動電流をパルス化させることでパルス励起を行う手法を提案し、 Ramsey CPT 共鳴の観測に成功した。提案法では AOM を使用せず、 CSAC の装置構成をそのまま用いることができ、小型・低消費電力を保ちながら周波数安定度の向上が可能である。しかし、これまでの観測方法では観測時にレーザ波長の変動が生じることから、ライトシフトの計測が困難であり、長期安定度に関する考察を行う ことができなかった。本研究では、駆動電流変調により観測した Ramsey CPT 共鳴のライトシフト特性を評価することを目的とし、観測システムの改善を行った。これまでのサンプル・ホールド回路を用いたシステムでは、特定の波長の透過光量を取得することが困難であった。本研究では、デジタイザーを用いて吸収線のピーク値を取得できるよう観測システムを変更した。吸収線のピーク値が現れる波長は一定であるため、これにより特定の波長の透過光量を取得することができ、正確なライトシフトの計測ができる。加えて、実験装置の制御プログラ ムを改善した。これまでの制御プログラムでは、各種パラメータを変更するために、その都度プログラム自体の書き換えが必要であった。ライトシフト測定のためにレーザ光量を大幅に変化させた場合、ロックイン制御などのパラメータの変更が必要となる。そのため、各種パラメータの変更が容易となるような制御プログラムを新たに作成した。ライトシフトを求めるために必要な共鳴中心周波数は、測定データにカーブフィッティングを行い、近似曲線の最大値を求めることで算出した。これにより実測値から得た中心周波数と、各種設定値から算出した理論値を比 較することで、正確にライトシフトが測定できていることを確認できた。結果として、駆動電流変調によるパルス励起では、連続励起の場合と比較して 41 倍と大幅なライトシフト抑制が可能となることが明らかとなった。また、理論値との比較から、駆動電流変調によるパルス励起では、 AOM を用いたパルス励起でライトシフトを悪化させる要因であるレーザ入射から観測までの時間の影響をほとんど受けないということが分かった。このことから駆動電流変調により、長期安定度の大幅な改善が可能となる。本論文は全5章で構成されている。第1 章は序論 である。本研究における背景 を示し、目的を明らかにする。第2章は CPT共鳴 を利用した原子時計に関する内容である。 CPT共鳴の原理と周波数安定度の支配的要因について説明 し、さらに本研究で考察の対象となるライトシフトについて詳述する。第3章は VCSEL 駆動電流変調について述べる。 AOM を用いずに RamseyCPT 共鳴を観測するための原理と、実験装置構成を説明する。駆動電流変調ではレーザの出力波長が生じるため、波長変動の推定方法も説明する。またこれまでのサンプル・ホールド回路を用いた吸収線観測で生じる問題点について述べ、解決策として吸収線のピーク値を取得する吸収線観測方法を提案する。第4章は駆動電流変調による Ramsey CPT 共鳴の観測結果である。初めに新たな観測方法により得た吸収線から、短期安定度に寄与する共鳴線幅とコントラストを求め、連続励起による CPT 共鳴と比較し短期安定度の性能が改善されていることを確認する。続いてライトシフトの測定結果を示す。数値計算で求めた値と比較することで観測結果の有効性を確認し、駆動電流変調によりライトシフト特性が向上することを示す。第5章は結論である。実験により得られた知見をまとめ、本研究の有効性を確認し、今後の展望について述べる。

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パルス励起によるCoherent Population Trapping原子発振器の特性改善に関する研究

Yuichiro YANO

Coherent Population Trapping(以下 CPT)共鳴を利用した原子発振器は,小型かつ省電力でありながら原子の遷移周波数を基準とするため高い周波数安定度を有することが特徴である.近年では,小型情報端末,センサーネットワーク,測位衛星,車載向けなど体積と消費電力が制限される機器への搭載に向けてCPT原子発振器の小型化,省電力化,高安定化の研究,開発が進められている.一般に,原子発振器には高い周波数安定度が要求され,安定度を高める方法として Double-Λ法 [6] やPush-Pull光ポンピング法 [7] など,種々提案されている [8].しかし,これまでの提案法は複雑な光学系と高い消費電力を要するため,小型原子発振器への適用は困難であった.そこで本研究は小型原子発振器に適用できる小型で低電力動作可能な改善法として,パルス励起に着目した.一般的に周波数安定度はアラン標準偏差で表される [9;10;11].原子発振器の場合には,安定度は平均化時間により短期と長期の2つに分類される [12].短期安定度は共鳴のS/N比とQ値の積で理論的性能が決まる [13].S/N比改善のためには高い光強度で励起する必要があるが,高い光強度はパワーブロードニングによるQ値低下を招くため,S/N比とQ値を同時に改善するのは難しい [14].長期安定度は,共鳴の測定条件が時間的に変化し,周波数が変動することで劣化する.周波数変動の支配的な要因はライトシフトであり,光学素子類の経年劣化により光強度変化が生じた際に周波数が変動する [15;16;17] したがって,周波数安定度を改善するためには,S/N比とQ値の向上とライトシフトの低減が求められる.近年,パルス励起による特性改善が注目されている [6;18;19;20;21].パルス励起は,ラムゼイ干渉を利用する方法で,パワーブロードニング抑制とライトシフト低減が可能となり,短期,長期ともに高い安定度が得られる [18].しかし,パルス励起で使用される音響光学変調器は体積と消費電力が大きく,小型原子発振器への適用は困難である.また,ライトシフトは長期安定度劣化の主要因であるが,その低減効果は実験による報告のみで,理論的解明は行われていなかった.それゆえ,最適な実験条件は明らかでなく,更なる長期安定度改善のため,ライトシフトの理論的な解明が望まれていた.そこで本研究は,小型原子発振器に適用できる小型で低電力動作可能な改善法として,パルス励起に関する研究を行った.パルス励起が小型かつ省電力動作可能なこと,提案する解析法によりライトシフトの振る舞いを定量的に解析可能なことを示した.本論文では,まず,パルス励起によるCPT共鳴の解析および実験からパワーブロードニング抑制効果とライトシフト低減効果を明らかにし,パルス励起の有効性を確認する.次に,小型で低消費電力な改善方法として透過型液晶を用いたパルス励起を提案し,共鳴特性が改善されることを示す.加えて,発振器の更なる省電力化を目指し,高次高調波による励起を検討し,RF回路の大幅な省電力化を図る.最後に,S/N比改善法として直交偏光子法を提案する.

•Mar 25, 2015•0 citations

Pulse Excitation Method of Coherent-Population-Trapping Suitable for Chip-Scale Atomic Clock

Yuichiro Yano, Shigeyoshi Goka

We propose a pulse excitation method of coherent population trapping (CPT) with a liquid crystal optical modulator. Since liquid crystals enable reductions in size, weight, cost, and power consumption compared with acousto-optical modulators (AOMs), our method is suitable for chip-scale atomic clocks (CSACs). Experiments showed that pulse excitation with a liquid crystal modulator can narrow the CPT resonance linewidth and reduce the light shift effect using a 87Rb gas cell and the D1-line vertical-cavity surface-emitting laser (VCSEL). The CPT resonance linewidth and light shift sensitivity were less than one-eighth and one-third those for continuous excitation, respectively. They also showed that our method is comparable to that based on an AOM.

Japanese Journal of Applied Physics•Nov 9, 2012•12 citations

A subminiature adjustable and measurable atomic clock based on coherent population trapping

Xiaosong Zhu, Chao Guan, Qun Zhou

Based on the operating principle and the comprehensive analysis of the coherent population trapping (CPT) atomic clock system, the paper presents an appropriate physics package and design a small and digital servo circuit system, forming a subminiature adjustable and measurable CPT atomic clock system which uses vertical-cavity surface-emitting laser (VCSEL) as optical source, selects85Rb as operating atoms, and is in resonance with the D1transitions. The system can be used for experimental study of correlation of each parameter and study of the Ramsey-CPT atomic clock. The whole system, which adequately combines the advantages of the ordinary desktop CPT experimental system and the chip-scale atomic clock (CSAC), is compact, small, low-power and well-adapted, in line with the further requirements of commercial development.

IEEE International Instrumentation and Measurement Technology Conference•May 1, 2011•1 citation

多時間相関関数と2次元分光法

Yoshitaka TANIMURA

実験あっての物理学である。抽象的な議論が先行する場合もあるが、どこかで物に結びつかないと結局、物理とは認められずに忘れられてしまう。物理において実験と理論を照らし合わせる作業は、実験にとっても理論にとってもその正当性を検証する上で重要な作業であるが、現実には実験結果も理論的予想も玉虫色の場合が多く、それは考える程容易な事でない。しかるにこれは、有意と無為の結果の違いが実験的にも理論的にも微小である事に起因すると思われる。結果の白黒をはっきりさせるためには、実験的にも理論的にも、些細な系や状況の違いに反応する観測量を調べる事が肝要であろう。多次元相関関数はそのような物理量であるというのが本詳説の主張するところである。ここではそれを具体的に実験も行われている二次元分光を例として示したい。

•Oct 20, 2001•0 citations

Multipulse Ramsey-CPT interference fringes for the 87 Rb clock transition

Peter Yun, Yi Zhang, Guobin Liu +3 more

Multipulse Ramsey-coherent population trapping (CPT) interference is implemented in a compact 87Rb atomic vapor cell. With the addition of an acousto-optic modulator (AOM), a fully integrated vertical-cavity surface-emitting laser (VCSEL) is slaved to operate in pulsed mode with precise temporal control. Our study reveals interesting characteristics and provides valuable insights into the application of Ramsey-CPT interference fringes for low-cost atomic clocks.

Europhysics Letters (EPL)•Mar 1, 2012•22 citations

大規模量子計算機の実用化における統計的問題 (量子統計モデリングのための基盤構築)

Takanori Sugiyama

量子計算機とは量子系の性質を積極的に利用して計算を行う装置の1種である。量子計算機を用いることにより、様々な問題の解を既存の計算機よりも高速に求められることが理論的に示されている。量子計算機の実用化のためには, 量子誤り訂正符号とよばれるエラー対策方法を導入し、その上でシステムの大規模化と演算のさらなる高精度化が必要となる。実装デバイスの演算精度を評価する手法として, 量子トモグラフィやRandomiaed Benchmarkingなど様々な統計的手法が提案され実験でも利用されている。しかしながら、現在提案されているどの手法にも長所と短所があり、量子誤り訂正に利用される演算の精度評価手法としてはどれも不十分である。本稿では、精度評価に利用される統計的手法の一つである量子トモグラフィの基本事項と課題、そして課題解決に向けた近年の試みについて解説する。

•Jan 1, 2017•0 citations
Coherent Population Trapping (CPT) 共鳴を利用した原子時計は、小型 ・低消費電力動作でありながら水晶振動子よりも高い周波数安定度を持ち、次世代の小型周波数基準として注目されている。周波数安定度を大幅に改善させる方法の一つに、レーザ光をパルス化し、 Ramsey CPT 共鳴を観測するパルス励起法がある。パルス励起法では共鳴線幅・コントラストの改善により短期安定度特性が向上するだけでなく、ライトシフト(レーザ光強度の変動による中心周波数のシフト)を抑制することから、長期安定度特性の改善も可能である。しかし、レーザ光のパルス化に音響光学変調装置 (AOM) を必要とすることから、超小型原子時計 (Chip Scale Atomic Clock; CSAC) への適用は困難とされてきた。本研究室では、レーザ光源である VCSEL の駆動電流をパルス化させることでパルス励起を行う手法を提案し、 Ramsey CPT 共鳴の観測に成功した。提案法では AOM を使用せず、 CSAC の装置構成をそのまま用いることができ、小型・低消費電力を保ちながら周波数安定度の向上が可能である。しかし、これまでの観測方法では観測時にレーザ波長の変動が生じることから、ライトシフトの計測が困難であり、長期安定度に関する考察を行う ことができなかった。本研究では、駆動電流変調により観測した Ramsey CPT 共鳴のライトシフト特性を評価することを目的とし、観測システムの改善を行った。これまでのサンプル・ホールド回路を用いたシステムでは、特定の波長の透過光量を取得することが困難であった。本研究では、デジタイザーを用いて吸収線のピーク値を取得できるよう観測システムを変更した。吸収線のピーク値が現れる波長は一定であるため、これにより特定の波長の透過光量を取得することができ、正確なライトシフトの計測ができる。加えて、実験装置の制御プログラ ムを改善した。これまでの制御プログラムでは、各種パラメータを変更するために、その都度プログラム自体の書き換えが必要であった。ライトシフト測定のためにレーザ光量を大幅に変化させた場合、ロックイン制御などのパラメータの変更が必要となる。そのため、各種パラメータの変更が容易となるような制御プログラムを新たに作成した。ライトシフトを求めるために必要な共鳴中心周波数は、測定データにカーブフィッティングを行い、近似曲線の最大値を求めることで算出した。これにより実測値から得た中心周波数と、各種設定値から算出した理論値を比 較することで、正確にライトシフトが測定できていることを確認できた。結果として、駆動電流変調によるパルス励起では、連続励起の場合と比較して 41 倍と大幅なライトシフト抑制が可能となることが明らかとなった。また、理論値との比較から、駆動電流変調によるパルス励起では、 AOM を用いたパルス励起でライトシフトを悪化させる要因であるレーザ入射から観測までの時間の影響をほとんど受けないということが分かった。このことから駆動電流変調により、長期安定度の大幅な改善が可能となる。本論文は全5章で構成されている。第1 章は序論 である。本研究における背景 を示し、目的を明らかにする。第2章は CPT共鳴 を利用した原子時計に関する内容である。 CPT共鳴の原理と周波数安定度の支配的要因について説明 し、さらに本研究で考察の対象となるライトシフトについて詳述する。第3章は VCSEL 駆動電流変調について述べる。 AOM を用いずに RamseyCPT 共鳴を観測するための原理と、実験装置構成を説明する。駆動電流変調ではレーザの出力波長が生じるため、波長変動の推定方法も説明する。またこれまでのサンプル・ホールド回路を用いた吸収線観測で生じる問題点について述べ、解決策として吸収線のピーク値を取得する吸収線観測方法を提案する。第4章は駆動電流変調による Ramsey CPT 共鳴の観測結果である。初めに新たな観測方法により得た吸収線から、短期安定度に寄与する共鳴線幅とコントラストを求め、連続励起による CPT 共鳴と比較し短期安定度の性能が改善されていることを確認する。続いてライトシフトの測定結果を示す。数値計算で求めた値と比較することで観測結果の有効性を確認し、駆動電流変調によりライトシフト特性が向上することを示す。第5章は結論である。実験により得られた知見をまとめ、本研究の有効性を確認し、今後の展望について述べる。
Coherent Population Trapping(以下 CPT)共鳴を利用した原子発振器は,小型かつ省電力でありながら原子の遷移周波数を基準とするため高い周波数安定度を有することが特徴である.近年では,小型情報端末,センサーネットワーク,測位衛星,車載向けなど体積と消費電力が制限される機器への搭載に向けてCPT原子発振器の小型化,省電力化,高安定化の研究,開発が進められている.一般に,原子発振器には高い周波数安定度が要求され,安定度を高める方法として Double-Λ法 [6] やPush-Pull光ポンピング法 [7] など,種々提案されている [8].しかし,これまでの提案法は複雑な光学系と高い消費電力を要するため,小型原子発振器への適用は困難であった.そこで本研究は小型原子発振器に適用できる小型で低電力動作可能な改善法として,パルス励起に着目した.一般的に周波数安定度はアラン標準偏差で表される [9;10;11].原子発振器の場合には,安定度は平均化時間により短期と長期の2つに分類される [12].短期安定度は共鳴のS/N比とQ値の積で理論的性能が決まる [13].S/N比改善のためには高い光強度で励起する必要があるが,高い光強度はパワーブロードニングによるQ値低下を招くため,S/N比とQ値を同時に改善するのは難しい [14].長期安定度は,共鳴の測定条件が時間的に変化し,周波数が変動することで劣化する.周波数変動の支配的な要因はライトシフトであり,光学素子類の経年劣化により光強度変化が生じた際に周波数が変動する [15;16;17] したがって,周波数安定度を改善するためには,S/N比とQ値の向上とライトシフトの低減が求められる.近年,パルス励起による特性改善が注目されている [6;18;19;20;21].パルス励起は,ラムゼイ干渉を利用する方法で,パワーブロードニング抑制とライトシフト低減が可能となり,短期,長期ともに高い安定度が得られる [18].しかし,パルス励起で使用される音響光学変調器は体積と消費電力が大きく,小型原子発振器への適用は困難である.また,ライトシフトは長期安定度劣化の主要因であるが,その低減効果は実験による報告のみで,理論的解明は行われていなかった.それゆえ,最適な実験条件は明らかでなく,更なる長期安定度改善のため,ライトシフトの理論的な解明が望まれていた.そこで本研究は,小型原子発振器に適用できる小型で低電力動作可能な改善法として,パルス励起に関する研究を行った.パルス励起が小型かつ省電力動作可能なこと,提案する解析法によりライトシフトの振る舞いを定量的に解析可能なことを示した.本論文では,まず,パルス励起によるCPT共鳴の解析および実験からパワーブロードニング抑制効果とライトシフト低減効果を明らかにし,パルス励起の有効性を確認する.次に,小型で低消費電力な改善方法として透過型液晶を用いたパルス励起を提案し,共鳴特性が改善されることを示す.加えて,発振器の更なる省電力化を目指し,高次高調波による励起を検討し,RF回路の大幅な省電力化を図る.最後に,S/N比改善法として直交偏光子法を提案する.
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Based on the operating principle and the comprehensive analysis of the coherent population trapping (CPT) atomic clock system, the paper presents an appropriate physics package and design a small and digital servo circuit system, forming a subminiature adjustable and measurable CPT atomic clock system which uses vertical-cavity surface-emitting laser (VCSEL) as optical source, selects85Rb as operating atoms, and is in resonance with the D1transitions. The system can be used for experimental study of correlation of each parameter and study of the Ramsey-CPT atomic clock. The whole system, which adequately combines the advantages of the ordinary desktop CPT experimental system and the chip-scale atomic clock (CSAC), is compact, small, low-power and well-adapted, in line with the further requirements of commercial development.
実験あっての物理学である。抽象的な議論が先行する場合もあるが、どこかで物に結びつかないと結局、物理とは認められずに忘れられてしまう。物理において実験と理論を照らし合わせる作業は、実験にとっても理論にとってもその正当性を検証する上で重要な作業であるが、現実には実験結果も理論的予想も玉虫色の場合が多く、それは考える程容易な事でない。しかるにこれは、有意と無為の結果の違いが実験的にも理論的にも微小である事に起因すると思われる。結果の白黒をはっきりさせるためには、実験的にも理論的にも、些細な系や状況の違いに反応する観測量を調べる事が肝要であろう。多次元相関関数はそのような物理量であるというのが本詳説の主張するところである。ここではそれを具体的に実験も行われている二次元分光を例として示したい。
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