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多時間相関関数と2次元分光法

Yoshitaka TANIMURA

Published Oct 20, 2001• 0 citations
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Abstract

実験あっての物理学である。抽象的な議論が先行する場合もあるが、どこかで物に結びつかないと結局、物理とは認められずに忘れられてしまう。物理において実験と理論を照らし合わせる作業は、実験にとっても理論にとってもその正当性を検証する上で重要な作業であるが、現実には実験結果も理論的予想も玉虫色の場合が多く、それは考える程容易な事でない。しかるにこれは、有意と無為の結果の違いが実験的にも理論的にも微小である事に起因すると思われる。結果の白黒をはっきりさせるためには、実験的にも理論的にも、些細な系や状況の違いに反応する観測量を調べる事が肝要であろう。多次元相関関数はそのような物理量であるというのが本詳説の主張するところである。ここではそれを具体的に実験も行われている二次元分光を例として示したい。

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超放射、超蛍光は、励起された多数の原子や分子が基底状態に戻るときに協働して強い光を放出する現象である。1954年の R. Dicke による超放射の理論的な予測以来、多くの実験で気体原子、分子からの超放射、超蛍光の現象が確認されてきた。近年では、気体からの超放射に加えて、量子ドットやナノ結晶といった固体からの超放射、加速器で作られる電子ビームからの超放射の実験が進んでいる。さらに、超放射相転移(熱平衡下での電磁場と電磁気分極の相転移)の研究、ニュートリノ研究に超放射の原理を応用する試みが行われ、脳の微小器官における超放射が議論されるなど、超放射、超蛍光の研究が広がっている。ここでは、超放射、超蛍光について分野を横断したシンポジウムを開催することで、新たな研究のアイデアを拓く一助とする。

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