啓司 鈴木
新たなる認識論理の構築(17)意識論(2)認識論から見た相対性理論と量子力学
本論は「新たなる認識論理の構築」シリーズの17篇目に当たり,前篇「意識論Ⅰ」(数学篇)に次ぐ,「意識論Ⅱ」(物理学篇)を成す。「モノそのものであるコト」を表現せんとする新物質主義,内的唯物論の立場から,前篇に続くテーマ,「意識=時間」を相対性理論と量子力学から説き起こす。とはいえ,それらの理論に意識を還元しようとする外的唯物論を展開するわけではもちろんない。むしろ,それらの理論が意識構造を反映したものであることを最終的に訴えんとする。それは外部を語りつつ内部,内部を語りつつ外部に至るというような,たとえればクラインの壺様構造を持った実体である。そうしたわれわれの意識=「モノそのものであるコト」を,かねてより提出してきた2 視点モデルで解説する。結局,従来の物理理論はそれの1 視点ヴァージョンなのであり,それらが抱えるアポリアもそうした“不自然な”還元行為に由来するのである。
相関の強い電子系の理論の進展(物性,基礎物理学の現状と未来-学問の系譜・湯川・朝永をうけて-,研究会報告)
Kosaku Yamada
Building a new epistemic logic 20 : Aporia of quantum mechanics
「新たなる認識論理の構築」シリーズの第20篇である。前回の「集合論のアポリア」に続き,今回は量子力学のアポリアを取り上げる。1視点古典的世界像の問題を2視点認識構造から見る筆者の視点は,ここでも一貫している。量子力学におけるアポリアは,そこに垣間見える2視点認識構造をあくまで古典物理1視点モデルで解釈しようとするところに根差している。観測問題,シュレディンガーの猫,EPRパラドクスしかりである。それらをより認識論の視点から見ることで,アポリア解決への新たな地平が開けてくる。観測で決定されるのは対象の状態ではなく,観測者の立ち位置(内部状態)である。それは,「モノそのものであるコト」を記述する言語の必要性をやはり要請してくるのである。
電磁相互作用による少数多体系の研究(電磁相互作用,第11回少数多体系国際会議に関する研究会,研究会報告)
辰生 寺沢
相対性理論と量子理論の思考実験的解析-7-座標系のゆがみ
幸治郎 村井
時間依存密度行列繰り込み群法によるフェルミ原子気体系の解析(熱場の量子論とその応用,研究会報告)
雅彦 奥村, 進 山田, Masahiko Machida