「 第 5 2 回物性若手夏の学校 ( 2 0 0 7 年度) J において発見され ( K .O n n e s ) 、超流動は正にこの液体ヘリウム ( 4 H e ) 中で最初に見つ かった。 超流動状態では流体は粘性なく流れ、その流体の構成要素が電荷を持った電子である場 合が超伝導(=抵抗なく電流が流れる状態)であるとみなされる。その意味で超伝導、超 流動現象は大枠として同じ現象である。実際、 1 9 5 7年に登場した BCS理論 ( B a r d e e n 、 C o o p e r 、S c h r i e f f e r )では、引力相互作用により 2つの電子(=フェルミ粒子)がクーパー
He の超流動は典型的な巨視的量子現象で,その様々な流体的な性質は巨視的な波動関数(オーダ ーパラメーター)によって記述される.渦というマクロな現象も,トポロジカルな欠陥として明確に 定義され,渦の周りの速度ベクトルの周積分である渦度が に量子化され ( :プランク定数, : 3 He 原子の質量,分母の 2 はクーパー対に起因) 量子渦と呼ばれている.また,超流動 3 He は P 波三重項超流動であり,その内部自由度によって多彩な相や織目構造(Texture),渦構造が存在する. 実際,磁場の無い時には高圧高温側でA相,低圧低温側でB相の 2