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物性研究

環境の影響下における量子ゼノン効果(第10回『非平衡系の統計物理』シンポジウム,研究会報告)

一哉 湯浅, 弘道 中里, 智子 高沢

Published Sep 20, 2004• 0 citations
OpenAlex

Abstract

この景子ゼノン効果は,不安定最子系の崩壊過程初期の非指数関数的(典型的には 2次関数的)振 舞い [ 2 ]に起因するが?その振舞いが見られる時間領域は通常極めて短くー景子ゼノン効果を実験的 に確認することは閑難であった.しかし近年になって.指数関数的振舞いからのずれが実験的に確認される [ : 3 ]とともに,同じ実験系において量子ゼノン効巣も確認されるに至った [ 4 ] .(そこでは,観測行為が系の崩壊を速める効巣,逆量子ゼノン効果 [ 5 ]も観測されている.)これ以前にも,残念ながらもともとの意味での量子ゼノン効巣を実現できてはいないものの 頻繁に繰り返される 観測行為" の下での系の振舞いが,見事な実験で議論されている [ 6 ] .さらに近い将来にはヲ中性子ボトル問の 技術の下に,中性子スピンを用いた景子ゼノシ効果の検証実験 [ 8 ]が期待されている.こうして量子ゼノン効巣の実験的検証が現実のものとなった今,これまで理惣化されてきたモデル 設定を再吟味して より現実の状況に即した設定で議論する必要があるであろう.例えば,実際の実験を完全に環境の影響を排除して行うことは困難であるが、その環境系の存在は量子ゼノシ効果にど のような影響を与えるであろうか?本稿ではー環境系の存在が量子ゼノン効果に及ぼす影響を議論する手始めとして.環境系と呼べるほどの大自由度系ではないものの,対象としている系 Aに何か別の系 Bが結合している状況で最子 ゼノン効巣を議論する.すなわち.系Bの存在下で系 A に対して観測を繰り返.した場合に,その観測 行為が系の時間発践に及ぼす影響を議論するのである.するとこの場合、系 Bの存在は量子ゼノン効 巣に影響を及ぼすだけでなく、逆に系 B自身が(観測は系 Aに対してのみ行われているにもかかわ らず)興味深い影響を受けることが明らかになった.

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