The Journal of the Institute of Electrical Engineers of Japan
Information-Processing Circuits Using Single Flux Quanta
Akira Fujimaki, Masamitsu Tanaka
Abstract
る。すべての論理ゲートにクロック信号を供給し,データ 信号との同期をとる必要があることから,SFQ 論理ゲー トは本質的にラッチ機能を有するという,ユニークな特徴 を持つ。クロック周期はパルス幅の 5 -10 倍あればよ く,100 GHz を超える動作も実証されている (3) 。 近年,マイクロストリップやストリップ構造の導波路を 集積回路内に形成し,配線に用いる受動線路(Passive Transmission Line:PTL)技術が確立された (4) (5) 。これ は,超電導配線の超低損失性を利用し,電圧パルスを電磁 波として弾道的に伝搬させるものである。電圧レベルを信 号とする半導体回路のように配線容量を充放電する必要が ないため,1 本の配線上に複数の SFQ パルスを乗せられ る。チップ内のみならずチップ間でも,信号線当たり 100 Gbps 以上の高スループットの信号伝送が可能であること 1.はじめに 単一磁束量子(Single Flux Quantum:SFQ)回路は, 超電導体リング中の磁束量子を情報担体とし,