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物性研究

連続ウェーブレット変換に関連した「個数状態」とそれに関する「生成消滅演算子」について(第6回『非平衡系の統計物理』シンポジウム,研究会報告)

Fuminori Sakaguchi

Published Jun 20, 1999• 0 citations
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Abstract

作用素Q-ikP^<-1>(Q:位置作用素)、P:運動量作用素)の固有状態の波動関数が信号処理で用いられる過剰完全なコーシー・ウェーブレット関数系になることが知られているが、この関係は、ボゾン消滅作用素の固有状態がコヒーレント状態の過剰完全系となることとアナロジーをなすが、後者については、それに対応する個数状態や消滅生成関係がよく知られている。そこで、本研究では、前者におけるその対応物について考察する。前者においては、作用素Q-ikP^<-1>そのものが消滅作用素にはならず、この作用素のある種の有理関数として得られる作用素が消滅作用素となる。また、個数作用素は、単純に生成作用素と消滅作用素の積にはならず、その非線形関数となることが示される。また、個数状態の波動関数はラゲール倍多項式と密接な関係があり、エルミート多項式と関連するボゾンの場合とは異なっている。

Related papers

「合成系上の同時固有状態」としてのコーシー・ウェーブレット : 連続ウェーブレット変換の"ナイマルク拡張"(第4回『非平衡系の統計物理』シンポジウム,研究会報告)

Fuminori Sakaguchi

線型作用素Q-ikP^<-1>の固有状態の波動関数系はコーシー・ウェーブレットからなるover-completeなウェーブレット関数系を成すことが知られているが、この関数系は、テンソル積によって合成系に議論を拡張したとき、運動量の逆数と位置の同時固有状態からなる直交完全系となるようにとることができる。本研究では、その具体的な拡張法を提案し、付加系上でどのようなベクトルと内積をとれぱもとのコーシー・ウェーブレット関数系が得られるかを示す。さらに、その応用として、互いに非可換な運動量の逆数と位置の同時量子測定のナイマルク拡張について述べる。また、これらの関係はコヒーレント状態の場合の合成系への拡張と深いアナロジーがあるが、両者の類似点と相違点を指摘する。

•Oct 20, 1997•0 citations

連続ウェーブレット変換に関連した「個数状態」とそれに関する「生成消滅演算子」について(第6回『非平衡系の統計物理』シンポジウム,研究会報告)

Fuminori Sakaguchi

物性研究•Jun 20, 1999•0 citations

ファインマン経路を使ってトンネル時間を考える(第6回『非平衡系の統計物理』シンポジウム,研究会報告)

Norifumi Yamada

「粒子がポテンシャル障壁をトンネルするときどれだけ時間がかかるのか」というトンネル時間の問題に対し、実時間ファインマン経路積分によるアプローチを行う。トンネル時間は「干渉的選択肢」であり、異なるトンネル時間の間の干渉のためトンネル時間の確率密度は定義できないと考えられる。しかし「トンネル時間の拡がりの幅」を考えることはできる。障壁の高さが一定でない場合に面白いことが起こりうる。まずトンネル時間の拡がりの幅が狭くなる可能性がある。薄くて高い障壁の場合には実際そうなる。さらに、h/(障壁の高さの揺らぎ)よりも十分大きなスケールでトンネル時間を考えるならば、「粗視化されたトンネル時間に対する近似的確率」を導入できる可能性がある。

•Jun 20, 1999•0 citations

量子ホワイトノイズの数学的基礎(第3回『非平衡系の統計物理』シンポジウム(その1),研究会報告)

伸明 尾畑

量子ホワイ トノイズの数学的基礎 名古屋大学大学院 多元数理科学研究科 尾 畑 伸 明 はじめに 圭子系の " 雑音" は, 量子光学や散逸量子系の研究 など理論物理か ら応用工学 にわたる分 野で盛 んに研究 されて きた ( 例 えば 【 2 日 5 日 2 1 1やそこに引用 されている文献) .一方で,この 1 0年来, Ac c a r d i達の一連の報告集 【 1 1 , Hu d s o n -P a r t h a S a r a t h yによる量子確率微分 方程式の基礎づけ 【 1 1 】 ,Me y e rl 1 2 1や P a r t h a s a r a t h yl 2 0 1による量子確率過程の教科書, Oh y a ・ -P e t zの量子エ ン トロピー理論 【 1 9 】などを通 して数学者の関心 も高 まって きている・ なかで も F o c k空間上の量子確率過程は, 減衰過程のノイズ項のモデルなどに現れ, 数学的 にも興味深い研究対象 となっている.量子確率論の起源は, 量子力学における波動関数の確 率解釈や位置 と運動量の不確定性 などにある.したがって,数学的定式化 として Hi l b e r t空 間上の作用素環論が広 く用い られ, 実際,それは強力 な手段 を提供 している.ただし, 物理 的に興味のある作用素はしば しば非有界作用素 となるので, 情況 に応 じて理希 を工夫す る 必要がある.その意味で,確率解析 といわれている " 無限変数" の超関数論のアイデ アを導 入す ることは一つの研究方向ではなかろうか.この論文では, ホワイ トノイズ解析 ( 飛田解析)と呼ばれている確率解析の方法 を量子確 率過程の研究に導入 し, 理論 を再構成す るとい う最近の試みの一端 を紹介す る.ホワイトノ イズ解析は, その著 しい特徴 ( a ) 通常は確率超過程 として扱 われているホワイ トノイズを, 各時点毎にガウス空間上の 超関数が対応するような超関数空間内の連続 な ( 実際は C∞一 級) 流れ として定式化 し ていること; ( b ) 通常は作用素借超関数 として敵 われている生成 ・ 消滅作用素 を, 各点毎 に意味のある 連続作用素 として定式化 していること; を生か して, 古典的確率過程の問題 に応用 されて きた 【 1 0 1 .-万で,ホワイ トノイズ解析の 超関数論的側面か らの研究は F o c k空間上の作用素理革へ と進展 している ( 理論 の詳細 は 【 1 3 日 1 4 1 ; 概略は 【 1 5 1など) .したがって,これまで古典論に終始 して きたホワイ トノイズ解 析 を, 作用素 レベルに引 き上げ ることによって, 各点毎の生成 ・ 消滅作用素を基本的な量子 確率過程 とす る理論が構築で きるはずである.また,この観点は物理学に現れる量子確率微分方程式 ( 【 2 日5 1など)の基礎づけにも有効であると思われる.むろん, 量子確率過程 を議論す るにあたって, ホワイトノイズ解析 は唯一の選択肢ではな い し,この論文で提起す るアプ ローチ 自体 も発展途上 にある.ただ,これまでの ところ, 量 子確率論 の研究 に超関数論的なアイデ アはそれほ ど積極的には現れていないので, 本論 は 「 第 3回 『 非平衡系 の統計物理』 シンポジウム」 ( その 1 ) 確率解析の非可換版 を構成す る上でたた き台 ともなるだろ う.まだ関連す る論文 も少 ない が, 【 1 5 日1 6 1 , 【 1 7 日1 8 】も参照 されたい. 1 ホワイ トノイズ解析 と f bc k空間上の作用素論 この報告では, .Ge l f a n dの三つ組 E-S ( R) ⊂H-L 2 ( A , d t ) ⊂F -S ' ( I R ) ( 1 . 1 ) に基礎 にして話 を進める.ここでR は, 後で議論す る量子確率 " 過程" の時間軸 に相当す る. ただ し,この章で述べ る主要 な結果のためには E として急減少関数の空間 S ( A)をとる必 然性 もなければ, R上の関数空間にこだわる必要 もない.実際,Rをかなり一般の位相空間 ( t o p o l o g i C a ls p a c e )にとりかえて理論 を構成す ることがで き, その方が応用上 も有利である [ 1 3 ] .このことについては,この論文の最後( § 3 .3 .5 ) で少 し触 れる.なお, ( 1 . 1 )に現れている 3つの空間はいずれも実空間である.H の実内積 と E'×E上 の標準双線形形式は, 整合 しているので同 じ記号 ( ・ , ・ )で表す.またH とその複素化 Hcの ノルムを同 じ記号 日 。で表す ( 添字 Oは後の都合 による) .さて,E昌×Ec上の標準複素双 線形形式は, H の実内積 を拡張 した

物性研究•Apr 20, 1996•0 citations

(Short Paper31)生体内QPUパラダイムにおける言語の物理的定式化と ホモ・サピエンス の特異性:波の強制デコヒーレンスと「意味論 のトラップ」

kotoan.gg

先行研究(LUCAの定理)において、生命の本質は「局所的な時間を外部の環境波と絶えず同期させる共鳴システム」として定式化された。しかし、この普遍的な物理法則において、なぜホモ・サピエンスのみが高度な文明を構築し、同時に他の哺乳類が決して抱くことのない精神的苦悩(過去への執着や未来への不安)を抱えるに至ったのかは説明されていない。本稿では、人類と他の動物を隔てる「言語(言葉)」を、単なるコミュニケーションツールではなく、「波(量子重ね合わせ)を粒(古典的デジタルデータ)へと強制収束させる究極のデコヒーレンス・デバイス」として量子情報学的に定式化する。この左脳ハードウェアの過剰稼働がもたらす「意味論のトラップ」が、人間特有のシステムバグ(自然環境からの位相の喪失と仮想概念へのトラップ)を引き起こす物理的メカニズムを解明し、芸術や瞑想の存在意義を「波への回帰(システム・メンテナンス)」として再定義する。

•Sep 25, 2026•0 citations

量子コンピュータにおけるチャネルの定式化とその応用(第6回『非平衡系の統計物理』シンポジウム,研究会報告)

Kikuchi, Keiichi, Watanabe, Noboru, Masanori Oya

•Jun 20, 1999•0 citations
作用素Q-ikP^<-1>(Q:位置作用素)、P:運動量作用素)の固有状態の波動関数が信号処理で用いられる過剰完全なコーシー・ウェーブレット関数系になることが知られているが、この関係は、ボゾン消滅作用素の固有状態がコヒーレント状態の過剰完全系となることとアナロジーをなすが、後者については、それに対応する個数状態や消滅生成関係がよく知られている。そこで、本研究では、前者におけるその対応物について考察する。前者においては、作用素Q-ikP^<-1>そのものが消滅作用素にはならず、この作用素のある種の有理関数として得られる作用素が消滅作用素となる。また、個数作用素は、単純に生成作用素と消滅作用素の積にはならず、その非線形関数となることが示される。また、個数状態の波動関数はラゲール倍多項式と密接な関係があり、エルミート多項式と関連するボゾンの場合とは異なっている。
線型作用素Q-ikP^<-1>の固有状態の波動関数系はコーシー・ウェーブレットからなるover-completeなウェーブレット関数系を成すことが知られているが、この関数系は、テンソル積によって合成系に議論を拡張したとき、運動量の逆数と位置の同時固有状態からなる直交完全系となるようにとることができる。本研究では、その具体的な拡張法を提案し、付加系上でどのようなベクトルと内積をとれぱもとのコーシー・ウェーブレット関数系が得られるかを示す。さらに、その応用として、互いに非可換な運動量の逆数と位置の同時量子測定のナイマルク拡張について述べる。また、これらの関係はコヒーレント状態の場合の合成系への拡張と深いアナロジーがあるが、両者の類似点と相違点を指摘する。
「粒子がポテンシャル障壁をトンネルするときどれだけ時間がかかるのか」というトンネル時間の問題に対し、実時間ファインマン経路積分によるアプローチを行う。トンネル時間は「干渉的選択肢」であり、異なるトンネル時間の間の干渉のためトンネル時間の確率密度は定義できないと考えられる。しかし「トンネル時間の拡がりの幅」を考えることはできる。障壁の高さが一定でない場合に面白いことが起こりうる。まずトンネル時間の拡がりの幅が狭くなる可能性がある。薄くて高い障壁の場合には実際そうなる。さらに、h/(障壁の高さの揺らぎ)よりも十分大きなスケールでトンネル時間を考えるならば、「粗視化されたトンネル時間に対する近似的確率」を導入できる可能性がある。
量子ホワイ トノイズの数学的基礎 名古屋大学大学院 多元数理科学研究科 尾 畑 伸 明 はじめに 圭子系の " 雑音" は, 量子光学や散逸量子系の研究 など理論物理か ら応用工学 にわたる分 野で盛 んに研究 されて きた ( 例 えば 【 2 日 5 日 2 1 1やそこに引用 されている文献) .一方で,この 1 0年来, Ac c a r d i達の一連の報告集 【 1 1 , Hu d s o n -P a r t h a S a r a t h yによる量子確率微分 方程式の基礎づけ 【 1 1 】 ,Me y e rl 1 2 1や P a r t h a s a r a t h yl 2 0 1による量子確率過程の教科書, Oh y a ・ -P e t zの量子エ ン トロピー理論 【 1 9 】などを通 して数学者の関心 も高 まって きている・ なかで も F o c k空間上の量子確率過程は, 減衰過程のノイズ項のモデルなどに現れ, 数学的 にも興味深い研究対象 となっている.量子確率論の起源は, 量子力学における波動関数の確 率解釈や位置 と運動量の不確定性 などにある.したがって,数学的定式化 として Hi l b e r t空 間上の作用素環論が広 く用い られ, 実際,それは強力 な手段 を提供 している.ただし, 物理 的に興味のある作用素はしば しば非有界作用素 となるので, 情況 に応 じて理希 を工夫す る 必要がある.その意味で,確率解析 といわれている " 無限変数" の超関数論のアイデ アを導 入す ることは一つの研究方向ではなかろうか.この論文では, ホワイ トノイズ解析 ( 飛田解析)と呼ばれている確率解析の方法 を量子確 率過程の研究に導入 し, 理論 を再構成す るとい う最近の試みの一端 を紹介す る.ホワイトノ イズ解析は, その著 しい特徴 ( a ) 通常は確率超過程 として扱 われているホワイ トノイズを, 各時点毎にガウス空間上の 超関数が対応するような超関数空間内の連続 な ( 実際は C∞一 級) 流れ として定式化 し ていること; ( b ) 通常は作用素借超関数 として敵 われている生成 ・ 消滅作用素 を, 各点毎 に意味のある 連続作用素 として定式化 していること; を生か して, 古典的確率過程の問題 に応用 されて きた 【 1 0 1 .-万で,ホワイ トノイズ解析の 超関数論的側面か らの研究は F o c k空間上の作用素理革へ と進展 している ( 理論 の詳細 は 【 1 3 日 1 4 1 ; 概略は 【 1 5 1など) .したがって,これまで古典論に終始 して きたホワイ トノイズ解 析 を, 作用素 レベルに引 き上げ ることによって, 各点毎の生成 ・ 消滅作用素を基本的な量子 確率過程 とす る理論が構築で きるはずである.また,この観点は物理学に現れる量子確率微分方程式 ( 【 2 日5 1など)の基礎づけにも有効であると思われる.むろん, 量子確率過程 を議論す るにあたって, ホワイトノイズ解析 は唯一の選択肢ではな い し,この論文で提起す るアプ ローチ 自体 も発展途上 にある.ただ,これまでの ところ, 量 子確率論 の研究 に超関数論的なアイデ アはそれほ ど積極的には現れていないので, 本論 は 「 第 3回 『 非平衡系 の統計物理』 シンポジウム」 ( その 1 ) 確率解析の非可換版 を構成す る上でたた き台 ともなるだろ う.まだ関連す る論文 も少 ない が, 【 1 5 日1 6 1 , 【 1 7 日1 8 】も参照 されたい. 1 ホワイ トノイズ解析 と f bc k空間上の作用素論 この報告では, .Ge l f a n dの三つ組 E-S ( R) ⊂H-L 2 ( A , d t ) ⊂F -S ' ( I R ) ( 1 . 1 ) に基礎 にして話 を進める.ここでR は, 後で議論す る量子確率 " 過程" の時間軸 に相当す る. ただ し,この章で述べ る主要 な結果のためには E として急減少関数の空間 S ( A)をとる必 然性 もなければ, R上の関数空間にこだわる必要 もない.実際,Rをかなり一般の位相空間 ( t o p o l o g i C a ls p a c e )にとりかえて理論 を構成す ることがで き, その方が応用上 も有利である [ 1 3 ] .このことについては,この論文の最後( § 3 .3 .5 ) で少 し触 れる.なお, ( 1 . 1 )に現れている 3つの空間はいずれも実空間である.H の実内積 と E'×E上 の標準双線形形式は, 整合 しているので同 じ記号 ( ・ , ・ )で表す.またH とその複素化 Hcの ノルムを同 じ記号 日 。で表す ( 添字 Oは後の都合 による) .さて,E昌×Ec上の標準複素双 線形形式は, H の実内積 を拡張 した
先行研究(LUCAの定理)において、生命の本質は「局所的な時間を外部の環境波と絶えず同期させる共鳴システム」として定式化された。しかし、この普遍的な物理法則において、なぜホモ・サピエンスのみが高度な文明を構築し、同時に他の哺乳類が決して抱くことのない精神的苦悩(過去への執着や未来への不安)を抱えるに至ったのかは説明されていない。本稿では、人類と他の動物を隔てる「言語(言葉)」を、単なるコミュニケーションツールではなく、「波(量子重ね合わせ)を粒(古典的デジタルデータ)へと強制収束させる究極のデコヒーレンス・デバイス」として量子情報学的に定式化する。この左脳ハードウェアの過剰稼働がもたらす「意味論のトラップ」が、人間特有のシステムバグ(自然環境からの位相の喪失と仮想概念へのトラップ)を引き起こす物理的メカニズムを解明し、芸術や瞑想の存在意義を「波への回帰(システム・メンテナンス)」として再定義する。